第2回デジタルシティ京都会議 国際シンポジウム (2001.10.18)

非均質さを超えて: 技術と人々をつなぐ
Beyond Heterogeneity: Bridging Technologies and Humans

石田 亨
京都大学

2000年7月から5年間の予定で"デジタルシティのユニバーサルデザイン"プロジェクトが科学技術振興事業団(JST)戦略的基礎研究推進事業(CREST)によって開始された. このプロジェクトの目的は「デジタルシティを健常者, 高齢者, 障害者を含めた万人が利用, 参加できるものにすること」である. デジタルシティを市民の生活情報空間とするためには, 万人が利用しやすいものとしなければならない. このプロジェクトは, インターネットを通じた「情報発信」「情報受信」「参加」を対象に, ユニバーサルデザインのための基礎技術の開発を目的としている.

今回の講演では, 仮想空間, アニメーション, エージェント, 分散視覚, モバイルコンピューティングなどの次世代のテクノロジーと, それを適用して行う様々な実証実験(高齢者ナビゲーション, 環境体験学習, 防災訓練)を紹介する.

Ishida 石田亨:1976年京都大学工学部情報工学科卒業, 1978年同大学修士課程修了. 工学博士. 現在, 京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻教授. 1978年から1993年, NTT研究員. またコロンビア大学客員研究員, ミュンヘン工科大学, パリ第六大学の招聘教授など. 1995年よりコミュニティコンピューティングに関する研究を開始. 2冊の論文集, community computing: collaboration over global information networks (John Wiley and Sons, 1998), 及びcommunity computing and support systems (Springer-Verlag, 1998)を出版. 他に Digital cities: experiences, technologies and future perspectives (Springer-Verlag, 2000) などの編著書がある.

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