第2回デジタルシティ京都会議 国際シンポジウム (2001.10.18)

シアトルコミュニティネットワーク
デジタル市民の新しい責任

Digital Cities and Digital Citizens
New Responses for New Circumstances

ダグ シューラー
エバーグリーン大学

世界中でますます増え行く都市の住民に対し, 都市はいまや物理的な生活基盤を提供するだけではなく,"仮想的な"活動の場, すなわち ネットワーク化されデジタル化された経済, 政治, 文化活動の場をも提供しつつある. この会議の焦点である"デジタルシティ"は, 都市が担いつつあるこの新しい機能を典型的に表している.

デジタルシティも"本物の"都市と同様に, 人々が市民としての社会生活を営むことによってはじめて, 社会基盤としての生命を吹き込まれる. 講演では, この"市民"という特別な社会的存在に焦点をあて, 社会問題への取り組みや社会のさらなる発展が, 基本的に"市民"の社会的役割であることを見ていく.

"市民"の際立った特徴について他の社会的要素と比較しながら説明し, デジタルシティの技術, 政策や利用が, どのように市民活動を支援するのか, あるいは衰退させるのか, 探ってみたい.

Schuler シューラー氏はおよそ20年にわたりテクノロジーと社会との接点で活動してきた. 社会の改善は「実現可能」であり, テクノロジーがその「役割を果たす」という信念を持っている. シアトルコミュニティネットワーク創設者の一人であり, New Community Networks: Wired for Change (http://www.scn.org/ncn/) 著者. ワシントン州オリンピアにあるエバーグリーン大学の非常勤メンバーとして学生チームの指揮をとり, アメリカ, ロシア, ナイジェリアなど12カ国に向けたウェブアプリケーション開発プロジェクトを成功させた. CPSR(Computer Professionals for Social Responsibility)のパブリックスフィアプロジェクトにてコンサルタント兼プログラムディレクターも務める. 数ある執筆活動に加え, 2002年5月シアトルで国際会議"Shaping the Network Society: Patterns for Participation, Action, and Change" (http://www.cpsr.org/conferences/diac02/) を開催予定.

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