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第2回 デジタルシティワークショップ | |
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会合名: |
科学技術振興機構 「デジタルシティのユニバーサルデザインプロジェクト」 第2回 デジタルシティワークショップ −デジタルシティと人間の認知・行動− |
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日時: |
2002年11月7日(木) 13:30〜18:00 |
場 所: |
京都大学 学術情報メディアセンター (京都市左京区吉田二本松町) 南館2F 202講義室 http://www.media.kyoto-u.ac.jp/access/accesspage.php |
参加費: | 無料 |
プログラム: 司会:角所考(プロジェクトメンバ,京都大学学術情報メディアセンター 助教授) 13:30-13:40 プロジェクトの概要説明 石田亨(プロジェクトリーダ,京都大学大学院情報学研究科 教授) 13:40-15:00 招待講演 (1) 「情報化時代の都市空間における認知と行動」 岡本耕平先生(名古屋大学大学院 環境学研究科 教授) (概要) 都市空間における認知・行動を扱った従来の研究は,20世紀後半の先進諸国の都市 で,その都市社会のメインストリームによってなされる認知・行動を暗黙裏に想定し て議論を行ってきた.しかし,前世紀末から始まったデジタルコミュニケーション革 命は,都市空間や都市社会を大きく変える可能性がある.本講演では,まず,情報化 の進展が都市のあり方に与える影響について検討する.その上で,従来の議論を相対 化するために,1)障害者,外国人,子どもといった,日本の都市での認知・行動に 何らかのハンディキャップをもつ人々,2)人工物に充ち満ちた都市空間とは異な り,ほとんど自然物のみのいわば「野生の空間」に生きる人々に着目し,新しい情報 化時代の都市空間における認知・行動を考察するための展望を得たいと考えている. 15:00-16:20 招待講演 (2) 「情報行動論からみたインターネット利用」 橋元良明先生(東京大学 大学院情報学環/社会情報研究所 教授) (概要) 我々のグループは,ここ数年,数回にわたってインターネット利用に関する社会調 査を実施している.今回は,調査データをもとに,デジタル・デバイドの現状, ブロードバンド導入による生活時間への影響,インターネット利用と対人関係, いわゆる「インターネット・パラドックス現象」の日本における妥当性等について 報告する. 16:20-16:30 休憩 16:30-18:00 パネル討論 「デジタルシティと人間の認知・行動」 司 会:石田亨 パネリスト:上林弥彦先生(プロジェクトメンバ,京都大学大学院情報学研究科 教授) 岡本耕平先生,橋元良明先生 本ワークショップに関連する研究テーマとして,本プロジェクトでは,Webに 基づく都市のランドマーク分析に関する研究が行われている.これに関する以下 のプロジェクト講演の後,デジタルシティのような生活情報基盤の構築の際に, 都市や情報空間に対する人間の認知や行動内容を反映させるための知見や方法論 について議論する. (プロジェクト講演) 「ウェブの内容から得られる都市情報とその地理情報システムへの応用」 上林弥彦先生 (概要) 人間が認知する世界像(認知地図)は,実世界の状態とは異なっているが,ユーザ がGIS (Geographical Information System)を利用する際には,そのような認知地図 に基づいて質問が作成されることになる.したがって,ユーザの意図通りの処理を実 現するには,GISにある種の認知地図を取得させておくことが望ましい.本研究で は,ウェブの内容を解析しそこからユーザの意図を抽出する方法とその応用について 述べる.ランドマーク抽出,ランドマークの特性付,それを利用した概念ナビゲーシ ョン,および概念ナビゲーションを実現したKyotoSEARCHの実験について述べる. 18:30-20:30 懇親会(会費3,000円程度)