デジタルシティのユニバーサルデザイン 会議
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国際シンポジウム
「生活世界のセマンティクス」
「デジタルシティのデザイン」
デモンストレーション
[日時] 2004年12月9日 17:30-19:00
[場所] 京都リサーチパーク 1号館アトリウム
仮想都市空間システムFreeWalk/Q
石田研究室(京都大学大学院情報学研究科)
仮想空間内で社会的インタラクションを記述・実行するシステムです.例えば,避難行動のモデル化とシミュレーションが可能です.多数のエージェントが作り出す群集にインターネットユーザ・モバイルユーザが交じって避難訓練を実施できます.我々は地下鉄京都駅に視覚センサー群を設置し,仮想大規模避難訓練をプラットフォーム上で行うことを可能にしました.災害発生時は,各避難者の携帯電話に局所的な案内を送る誘導システムとして機能します.
ユニバーサルモバイルインタフェース
石田研究室(京都大学大学院情報学研究科)
ユニバーサルモバイルインタフェースは既存のデジタルシティ資産を統合し,総合的な都市情報を提供する.当インタフェースは,各都市空間内のユーザの位置と移動の同期や,視覚オブジェクトに対するタグ情報の付加などにより,相互接続された都市空間上の視覚情報の音声解説を実現している.
KyotoSEARCH:
概念に基づく地域ウェブ情報検索エンジン

分散情報システム研究室(京都大学大学院情報学研究科)
KyotoSEARCHでは,地図・地名(地域)・ウェブの三層がシームレスに統合されており,ユーザは各層を行き来しながら検索を進めることができる.本システムの特徴はインタラクティブな地図インタフェースと詳細な概念ナビゲーションインタフェースにある.ユーザは地理情報空間ならびに概念空間内の情報のネットワークを通して,任意のウェブコンテンツにアクセスすることができる.
Retrax System:
ビデオベースの仮想空間環境

分散情報システム研究室(京都大学大学院情報学研究科)
Retrax System は全方位ビデオとしてある場所での活動のすべての状況を記録する.利用者はビデオベースの仮想空間の中で歩き回ったり,註釈を書き込んだり,検索を行うことで過去のイベントを経験することができる.
郊外での環境学習支援システム
酒井研究室(京都大学大学院情報学研究科)
都市近郊林などでの自然体験学習と,その事前学習や事後学習においておこなうデジタルシティの仮想環境を利用したメディア学習を統合した新たな環境学習のための支援システムを構築しています.
「総合的な学習の時間」支援システム
−京都市立稲荷小学校における
     地域の調べ学習での実践−

酒井研究室(京都大学大学院情報学研究科)
初等教育における「総合的な学習の時間」で頻繁におこなわれている身近な地域の環境や歴史についての調べ学習を通じて小学生のデジタルシティへの参加を目指しています.屋外での取材、屋内での情報共有・選択・編集・発信といった一連の学習過程を支援するシステムを構築しています.
映像都市空間システム Town Digitizing
石黒研究室(大阪大学大学院工学研究科)
映像都市空間システムTown Digitizingは,全方位カメラを用いて,一定間隔でデジタル画像を撮像するだけで,写実性のある仮想環境を構築する.このシステムは,全方位画像間を滑らかにつなぐ実時間の補間技術ズーミングステレオ技術により,街全体の Walkthrough 環境を実現している.
視覚センサネットワークを用いた
    人間の群行動認識システム

石黒研究室(大阪大学大学院工学研究科)
多数の視覚センサから構成されるセンサネットワークを利用することにより,人間の日常生活下における群行動の認識システムを実現している.このシステムでは,視覚センサから得られる映像情報を高次元な特徴空間に写像し,パターン認識技術を利用することにより,人間の日常生活における群行動認識を確立している.
無電源小型情報端末CoBITを用いた
          イベント空間情報支援

ユビキタスインタフェースグループ(独立行政法人 産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
このシステムは,イベントが開催される実空間を実験場としたユビキタス情報支援環境システムです.この支援環境の中では,ユーザは無電源で端末IDを発信し音声情報を手軽に入手できるID-CoBITを使用します.この携帯端末を利用することにより,空間マウスのように気軽にインタラクションできるだけでなく,手持ちの端末と連携し,ユーザの行動や合図の履歴,さらには趣味や目的地などの情報を考慮して,音声だけでなく,音楽,動画など適材適所の情報を提供できます.
ユビキタス情報環境における
 サービスコーディネーション
  アーキテクチャ CONSORTS

マルチエージェントグループ(独立行政法人 産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
CONSORTS(Coordination System of Realworld Transaction Service)は,ユビキタス情報環境において,様々なサービスを連携・統合させるためのマルチエージェントアーキテクチャです. CONSORTS を用いることにより,個人ユーザに対する「状況」に基づく情報支援および複数ユーザをマクロな視点から捉えた「群」としての情報支援を実現しています.
意味構造検索システム Kamome
知的コンテンツグループ(独立行政法人 産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
データベース中の文書と検索質問に対して意味構造の解析を行い,両者のグラフ構造を照合することで,より正確な検索を実現するのが,意味構造検索システムKamomeです.このシステムを利用することにより,内容的に無意味な文書を排除することが可能となり,より正確な検索を行うことができます.また,あらかじめ蓄積した文書を解析することで,より細かいヒントを提示することも可能となっています.
Webからの研究者ネットワークの抽出
知的コンテンツグループ(独立行政法人 産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
我々は,Web上に存在する研究者個人の研究に関する内容や発表文献,研究グループなどのホームページなど,多用な情報を利用することで,研究者ネットワークを構築しています.このネットワークを構築するために,検索エンジンやテキスト解析などの手法が併せて用いられており,研究者同士の関係性の強さと種類を高い精度で判別することが可能となっています.これらの関係を利用して,研究者コミュニティのネットワークを把握することが可能となります.