名古屋万博における環境学習システムの展示

2005年名古屋で開催される国際博覧会において,(財)日本国際博覧会協会では,博覧会開催中に会場の自然の中での参加・体験型の環境教育プログラム事業を計画している.この環境教育プログラムでは,会場内の自然体感ゾーンでの携帯端末を利用した環境学習を予定している.図1に示した対象となる散策コース(車椅子等通行可能園路)は,全長約1キロメートルの園路であり,園路周辺には貴重種などを含めた木々及び植物が点在する予定である.そこで,博覧会協会からの依頼を受け,我々がこれまでに培ったGPSと携帯端末を用いた環境教育支援システムを国際博覧会に提供する.

このシステムは,GPSシステムから得られる位置情報を元に,前もって登録された学習用コンテンツを携帯端末に表示することにより,クイズやスケッチを通して,ユーザに植物や木々に対する知識を与えるものである.現在,博覧会協会が本事業を委託している日本環境教育フォーラムと協力し,2005年3月からの開催に向け,学習用コンテンツのコンセプト作成及びシステムの研究・開発を行っている.



 
図1.森林体感ゾーン内散策コース(上:地図,下:コース内風景)

連絡先:

京都大学 情報学研究科 酒井徹朗 sakai at i.kyoto-u.ac.jp
科学技術振興機構 デジタルシティ研究センター 小泉智史 satoshi at digitalcity.jst.go.jp


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