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社会的エージェントの分析

概要

人間は社会的エージェントをソフトウェアと認識した上で人間と同様に扱うかということを調べている。
具体的には、人間と協力するように社会的エージェントとも協力するか?人間とのインタラクションと同様のインタラクションが社会的エージェントとの間で起こるか?人間関係と同様の関係が社会的エージェントとの間に形成されるか?といったことを調べる。

図1 ヘルパーエージェント実験

1. ヘルパーエージェント実験

 この実験では仮想環境における人間同士のコミュニケーションを支援するエージェントについて調べた。 このエージェントはパーティにおけるホスト役を模擬しており、 会話が停滞している参加者に共通の話題を与える。 我々はプロトタイプを異文化間コミュニケーションの支援に適応する実験を行った。
 実験用に、参加者との質疑応答を通して安全な話題を提供するエージェントと、 危険な話題を提供するエージェントを設計した。 エージェントは会話相手や相手国に対する認識に影響を与えた。
 
図2 バランス理論実験

2. バランス理論実験

 バランス理論とは社会心理学における認知整合性理論の1つ。
 主体Pを中心として、他社Oとある対象X(第三者or事物or事象)の三者関係に適用される理論。 この三者間の関係には図2上のように均衡状態と不均衡状態が存在し、 3つの関係のうち2つが決定されたときに、均衡状態になるように残り1つの関係が誘導されるという理論。

 実験内容では、Pを参加者、Oを会話相手、Xをエージェントとして対話を行い、 人間(P又はO)とエージェントの関係を、エージェントの発話により操作できるか調べる。 そして、その際に形成される人間間の関係に、バランス理論が適応できるか調べる

メンバー

石田 亨      (京都大学)         ishida@i.kyoto-u.ac.jp
中西 英之     (京都大学)         nuka@kuis.kyoto-u.ac.jp
Clifford Nass   (Stanford University)  nass@leland.stanford.edu
Scott B. Brave.  (Stanford University)
井佐原 均     (通信総合研究所)    isahara@crl.go.jp
高梨 克也     (通信総合研究所)    takanasi@crl.go.jp
内山 将夫     (通信総合研究所)    mutiyama@crl.go.jp
矢野 博之     (通信総合研究所)    yano@crl.go.jp
伊藤 英明     (京都大学)        ito@kuis.kyoto-u.ac.jp
中澤 諭      (京都大学)        nakazawa@kuis.kyoto-u.ac.jp
志水 信哉     (京都大学)        shinya@kuis.kyoto-u.ac.jp

発表文献

連絡先

ishida@i.kyoto-u.ac.jp

リンク

京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻 石田研究室

科学技術振興事業団 デジタルシティ研究センター

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